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Adobe In Design カンファレンス レポート

プロフェッショナルパブリッシングの未来のためのページレイアウトとデザイン
(2月18日 Mac World Expo 2000 会場にて)




ブルーズ・チセン(ワールドワイド プロダクション エグゼクティブ プレジデント)
プリシラ・ノーブル(プロダクト マネージャー)

In Designは、アメリカ、ヨーロッパで昨年の9月から発売され、パブリッシングの分野で圧倒的な支持を得ている。
これまでの日本では、DTPアプリケーションがアメリカ製なので美しいデザインが出来ないと言われていた。アメリカは全て1バイトで横組のパブリッシングなのにたいして、日本はダブルバイトで縦組表現も多いのできれいに組めてこなかった。又、日本のために開発されたアプリケーションではなく、日本のトラディッショナルなワークフローにフィットすることは、大変難しいと言われてきた。
コアテキストエンジンは、そんな日本を含むあらゆるニーズに応えるべく開発された。

創造的なアイデアを自由に表現
統合された変換
精密なコントロール
作業スピードと生産性の向上


3年程前からの開発でコアテクノロジーが採用されている。これは、アドビ製品の基本となるコアテキストエンジンを、個々のアプリケーションごとに個別 に開発しないといった、Adobe Work Flowを専門に開発するグループによるものである。これによりコアアーキテクチャーの容量 は、2.3MBと非常に小さくなっている。
1つ1つの機能を全てプラグインで構成する。システムインテグレーターカスタマイズソリューションとしては、欧米では200以上のサードパーティーが必要なアーキテクチャーをサポート。
PhotoshopやIllustrator等と全く同じインターフェースを持っていることから、視覚的に浸透しやすい操作画面 となっている。
又、PDFの記述を標準でサポート。アップルスクリプトによる強力な自動処理を実現。


文字枠と文字数管理機能
日本語による縦横レイアウトグリッドの実現
級歯のサポート
漢字ノンブル
日本特有のトンボ
文字組アキ量設定と禁則処理
和欧混植を実現する合成フォント機能
ルビ、圏点、縦中央、斜体文字のサポート
Open Typeのフルサポート

日本の組版は、レイアウト内の文字数や行数を把握することが大変重要であるが、In Designはこれを美しく組むことを可能にしている。和欧混植時のベースラインも自由度を高めている。初期設定は多くのファンクションを持ち、数値設定で個々のカスタマイズを可能にする。本文中の文字に対して、ルビ数が多くなると自動的にテキスト調整をする。Open Typeの異体字切り替え機能や、Win/Mac間の完全互換を実現。


QuarkやPagemakerのファイル互換
専用ショートカット以外にQuarkショートカットが使用可能
Photoshopのネイティブフォーマットに完全対応
PDFの割付けが可能
表示解像度の切り替えを可能
Illustratorのパス編集
テキスト中のアウトライン化

Quarkのショートカットが使えるのはユーザーにとって朗報である。又、画像の貼り付けの際、EPSを別 に作成しなくてもネイティブのままレイアウトできる。貼込み画像にレイヤーを残せるし、容量 を小さく出来る。Illustratorファイルも、In Design上で修正可能である。更に、本文上の一部のテキストがアウトライン化出来るので、その中に写 真を貼ったり、グラデーションを掛けることが可能になる。

現在、英語版は日本でも発売されているが、日本語版の発売は本年の秋になる予定である。



<考察>
Adobeはパブリッシングの分野が弱いと指摘されてきた。これまでのワールドマーケットシェアは2割を下回っている。殆どがQuarkユーザーということである。これは、元来Aldusで開発されてきたことに起因し、当時の印象があまりにも悪かった(操作性やトラブルの多さ)ためか。逆にQuarkは3以降の完成度は大変評価すべきだが、4以降に関してはアップグレードの費用が機能に対して、あまりにも高価ではないだろうか。現在のPagemakerは低価格だけが魅力で購入されているようにも思えるが、In Designはこれまでのイメージを覆すコンセプトを持ち、パーソナルユースからプロフェッショナルまであらゆるユーザーが簡単に操作出来るDTPの代表的なソフトとなることは疑えない。
AdobeはPagemakerを今後、Wardprossesorの位置付けに据えるそうだ。組版ソフトは修得するのに大変手間が懸かってきたが、In Designの登場でIllustratorでの入稿は減るだろうか?発売が待ち遠しい。

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