【秋の美術館のおすすめ①】

【HN:キタチャン】

昔、美術部だったこともあり、美術検定2級を持っているくらい、美術を見ることが好きです。

最近行った美術館で見たのは、石黒浩氏がプロデュースした大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を再構成した展覧会「いのちの未来+」です。

石黒浩氏といえば、アンドロイド研究の第一人者として知られています。
人間そっくりのロボットを見ると、「人間とは何か」「いのちとは何か」といった哲学的な問いを自然と考えさせられます。

展示には、アンドロイドならではの少し不思議な存在感がありました。

人間に近いのに、完全に人間ではない。
その感覚には少しホラーのような雰囲気もありましたが、そこがとても面白いところでもありました。

特に印象に残ったのは、最後に投げかけられる問いです。

自分が死ぬ間際になったとき、記憶をアンドロイドに移すことを望むかどうか。

私は、わりと自然に「それもありかもしれない」と考えました。

しかし、周りを見るとロボット化を望まない人が多く、少し驚きました。
人によって、「いのち」の捉え方や「自分」という存在の考え方は大きく違うのだと感じました。

体がなくなっても記憶や人格のようなものが残れば、それは「自分」と言えるのか。

それとも、生身の体があってこそ「自分」なのか。

展示を見ながら、そんなことを考えました。

美術館というと、絵画や彫刻を見る場所という印象がありますが、今回の展示は、未来の技術と人間の存在について考える体験に近いものでした。

少し不気味で、少し楽しくて、かなり考えさせられる展示でした。

自分の記憶をアンドロイドに移すかどうか。

すぐに答えは出ませんが、少なくとも私は最後まで少し前のめりで見てしまいました。

未来の自分がロボットになっていたら、それはそれで、かなり美術館向きの存在かもしれません。