【紙の色は何色?】

【HN:キタチャン】
「紙の色は何色ですか?」
小学生のような質問ですが、改めて聞かれると意外と答えるのが難しい気がします。
紙にはいろいろな種類があり、白い紙もあれば、黄色っぽい紙、グレーの紙、色上質紙のように最初から色がついている紙もあります。
では、コピー機に入れるコピー用紙は何色でしょうか。
多くの人は「白」と答えると思います。
もちろん、見た目としては白で間違いありません。
ただ、少し掘り下げると、この「白く見える」という現象には理由があります。
紙は主にセルロース繊維でできています。
セルロース自体は光を通す性質がありますが、普通の紙は細かい繊維が複雑に重なり、そのすき間には空気が含まれています。
そのため、光が紙の中であちこちに散乱し、私たちの目には白く見えるのです。
水が透明なのに、雪になると白く見えるのと少し似ています。
素材そのものの色というより、光の散らばり方によって白く見えているわけです。
同じセルロース由来の素材でも、セロハンのように一度溶かしてフィルム状に再生すると、透明になります。
つまり、同じような原料でも、繊維の重なり方や空気の入り方、構造によって、見え方は大きく変わるのです。
普段何気なく使っている紙も、実は光と繊維と空気がつくる、とても面白い素材です。
夏の空に浮かぶ入道雲を見上げながら、紙の白さも、あの雲の白さも、実は光の見え方によって生まれているのだと思うと、普段何気なく見ている「白」という色が少し不思議に感じられました。


