【四回表】「自分だけは大丈夫」という、心のブレーキ

【HN:9番ピッチャー・防災士伊藤】
営業二部の9番ピッチャー・防災士伊藤です。
三回表・裏では、私の原点である折り紙食器「beak」のお話をさせていただきました。
さて、四回表の今回は、グッズの備えではなく「心構え」についてのお話です。
皆さんは、地震のニュースを見たときに「大変だな。でも、自分のところは大丈夫だろう」と、なんとなく根拠なく思ってしまったことはありませんか?
実はこれ、人間の心に備わっている「正常性バイアス」というブレーキの仕業なんです。
何か異常な事態が起きても、心がパニックにならないように「これは大したことない、いつもの範囲内だ」と脳が勝手に過小評価してしまう心理現象のことで、誰もが持っている本能のようなものです。
身近な例でいうなら、朝、降水確率70%の予報を見たのに、「自分の通勤時間帯は降らないだろう」と都合よく考えて傘を持たずに出かけ、案の定ずぶ濡れになる……。
そんな風に、自分にとって都合の悪いリスクに目をつぶってしまう感覚に似ています。
傘を忘れて濡れるだけなら笑い話で済みますが、これが本当の災害だったら命取りになります。
「まだ逃げなくても大丈夫」「周りのみんなも動いていないし」とブレーキがかかっている間に、津波や火災、浸水といった危険は一瞬で目の前まで迫ってきます。
過去の大きな災害でも、この「正常性バイアス」のせいで避難が遅れてしまった例は少なくありません。
だからこそ、この「命を脅かす心のブレーキ」を意識して外すことが重要になってきます。
そのブレーキを外すコツが、「空振りでもいいから、まずは動く」という文化を作ることです。
「ちょっと揺れたけど、大したことなさそうだから避難しなくていっか」ではなく、
「何事もなかったら『あ〜、空振りで良かったね!』と笑い合えばいい」
そうやって、お互いに声をかけ合って大げさに動ける会社やチームって、すごく強いと思いませんか?
「空振りを恐れない」
これ、実は防災においてめちゃくちゃ大急ぎで実践すべき、一番の鉄則です。
それでは皆さん、本日も安全第一で!


