フェルメールが描いた「青いターバンの少女」と「真珠の耳飾りの少女」の違いとは?実は同じ作品だった!

【HN:子猫のつぶやき】
ヨハネス・フェルメールの代表作として世界中で愛されている、少女の名画。
今回は、1つの名画の「名前」について調べてみました。
青いターバンを巻いて、こちらを振り返る耳飾りが印象的な少女の絵画。
美術展の図録やニュースを見ていると、「青いターバンの少女」と書かれていたり「真珠の耳飾りの少女」と書かれていたりして、「え?別の絵なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、この2つはまったく同じ「1枚の絵」のことを指しています。
では、なぜ2つのタイトルが存在するのでしょうか?
そこには画家の時代の背景と、世界的なトレンドの変化という面白い歴史があります。
1.もともとは「タイトル(作品名)」がなかった
フェルメールが活躍した17世紀当時、画家が自ら絵にタイトルをつける習慣はほとんどありませんでした。
後世の目録などに「ターバンを巻いた少女の肖像」といった説明書きが残されている程度だったのです。
2.日本で定着した「青いターバンの少女」
かつて日本では、少女が頭に巻いている印象的なウルトラマリンブルーの布に着目し、「青いターバンの少女」という邦題が広く使われていました。
作品の最大の魅力をストレートに表現した、とても馴染み深い名前です。
3.世界基準になった「真珠の耳飾りの少女」
一方、この絵画を所蔵するオランダのマウリッツハイス美術館での正式な原題は『Het meisje met de parel』、英語では『Girl with a Pearl Earring』です。
直訳すると「真珠の耳飾りの少女」になります。
1999年にこの作品をテーマにした小説がベストセラーになり、映画化もされたことで、世界的に「真珠の耳飾りの少女」という呼び名が定着しました。
現在では日本の美術展や図録でも、この国際基準のタイトルがメインで使われるようになっていますが、
青いターバンの少女:日本で昔から親しまれてきた通称(ターバンに着目)
真珠の耳飾りの少女:現在の公式・世界共通タイトル(耳飾りに着目)
どちらで呼んでも間違いではありません。
現在、この作品を見ることができる展示会『フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日』が開催中!
2026年8月21日(金)~9月27日(日)まで、大阪中之島美術館5階展示室にて開催しております。
偶然が重なって実現した、国内で作品を見ることができるきわめて貴重な機会です。
少女を彩る美しい青と、光を反射して怪しく光る大きな耳飾りの両方にぜひ注目してみてくださいね!


