【七回表】いつ来るかわからない地震に。スグできる「0円対策」

【HN:9番ピッチャー・防災士伊藤】

営業二部の9番ピッチャー・防災士伊藤です。
六回裏では、住み慣れた我が家で安全に過ごす「在宅避難」についてお話ししました。
家具を固定して、トイレや水を準備しておけば、過酷な避難所生活を避けられる確率がグッと上がります。
ただ、ここで一つ、皆さんに想像してみてほしいんです。
もし、激しい揺れが襲ってきたのが「夜、布団に入って寝ているとき」だったらどうしますか?
実は先日、防災の勉強会に参加してきたのですが、そこで実際に大きな地震を経験された学生さんの体験談を聞く機会がありました。
その中で、「被災したとき、一番必要だと感じたものは何ですか?」という質問に対し、多くの学生さんがこう答えていたんです。
「靴(くつ)です」と。
激しい揺れで窓ガラスが割れ、食器棚からお皿が飛び散り、暗闇の床一面が凶器に変わる。
その中を、瞬間的に「裸足」で外へ逃げ出すしかなかったそうです。
ガラスや瓦礫を踏まないように、命からがら裸足で逃げ延びたあと、暗闇と寒さの中で彼らが一番に心から欲したのが、足を守ってくれる「靴」でした。
防災士としても、この言葉には改めて胸を突かれました。
どれだけ家に水や食料をたくさん準備していても、最初の数秒で足の裏を大怪我してしまったら、その場から一歩も動けなくなってしまいます。
避難所へ逃げることも、水を取りに行くこともできなくなる。
つまり、「足の裏を守ること」こそが、災害時のすべての行動のスタートラインなんです。
では、今夜からできる一番の対策は何でしょうか?
それは、「寝室の、布団やベッドからすぐ手の届くところに、履き古したスニーカーを1足置いておくこと」です。
ベッドの足元や、壁際など、寝ている場所からすぐに手が届く場所ならどこでも構いません。
スリッパやサンダルでもないよりはマシですが、ガラスの破片が底を突き抜けてしまう危険があります。
できれば、底が厚くてしっかり足を包んでくれる使い古しの運動靴がベストです。
暗闇の中でもパッと手が届く場所に、靴がある安心感。
これだけで、夜間に身を守れる確率は爆発的に上がります。
「水やトイレは買った。じゃあ、足元の備えは?」
ぜひ、時間のある時に、下駄箱で眠っている古いスニーカーを1足、寝室のすぐ手の届く場所へ引っ越しさせてあげてください。
お金をかけずに今すぐできる、最高の備えです。
それでは皆さん、今夜も安全第一で!