非常口のマークが緑色なのはなぜ?

【HN:毎日食トレ】

普段なにげなく目にしている、非常口の誘導標識。

なぜ警告色としての「赤」や「黄色」ではなく「緑色」なのか、疑問に思ったことはありませんか?
実はこれ、「火災のときに最も目につきやすい色」という科学的な理由と歴史的な背景があります。

火災が発生すると、周りは赤い炎や黒い煙に包まれます。
もし非常口マークが「赤」だと炎と同化してしまい、どこに逃げればいいか迷ってしまいます。
赤の補色(反対の色)である「緑」にすることで、炎の中でもくっきりと目立つように設計されているのです。

また、緑色には心理的に人を落ち着かせる効果があります。

パニックに陥りやすい災害時に、視覚的に安心感を与えて冷静な避難を促す役割も担っています。

非常口といえば色だけでなく、一目でわかりやすく特徴的なピクトグラムも印象的ですが、実はそのピクトグラムの背景にもストーリーがあります。

元々、日本の非常口マークは文字(漢字)だけで作られていました。

しかし、1970年代ごろに頻発したホテル火災をきっかけに、「言葉が分からなくても一目で避難口とわかるデザイン」が必要とされ、公募によって現在のピクトグラムが開発されました。

これが評価され、世界標準(ISO)として全世界で採用されることになったのです。

普段何気なく通り過ぎている緑のマークですが、そこには「命を守るための科学とデザイン」が詰まっています。